2002年12月 平城京スタディーツアー
今回も「歴史街道」の「六都再見スタディーツアー」参加です。テーマは「平城宮の建築物」、奈良女子大での上野邦一先生の講演会と平城宮跡までの徒歩ツアーです。
今回は直前の金曜日まで金沢に出張していました。金沢からJR北陸線・湖西線経由で奈良へ向かいます。宿泊は6月にも利用した新大宮駅前のスーパーホテルを利用しました。生憎の冷たい雨の中の徒歩ツアーでしたが今回もたくさんの事を学ぶ事が出来ました。
行程の概要
金沢から北陸・湖西回りで奈良入りし、ツアー参加後は関西本線で四日市経由名古屋方面へ。名古屋から夜行列車で東京へ帰りました。
- 前日:午後金沢発、夕刻京都着。奈良線経由で新祝園・祝園乗換新大宮へ。
- ツアー当日:朝近鉄で奈良へ、徒歩で猿沢池・興福寺を回って奈良女子大へ。講演会の後、会場近くで会食。午後は平城宮跡までボランティアガイドの案内付き徒歩ツアー。平城宮跡見学後主催者の用意した専用バスで新大宮駅へ。
- 新大宮から祝園経由関西本線で津、四日市経由名古屋へ。「ムーンライトながら」で東京まで帰ります。
詳細な行動記録
12月8日(日)
金沢観光してから奈良へ
昼過ぎまでは金沢市内を徒歩とバスで観光し、午後3時過ぎの金沢始発の特急「雷鳥」で京都へ向かいます。車両は新型の「サンダーバード」ではなくて国鉄時代から使われている「485系」という形式でした。この形式は北海道から九州まで広く日本全国で使われましたが、JR各社で新型車両への置き換えが進んでおり、もう数年すると見られなくなってしまうかも知れません。
京都から奈良線に乗り換え木津へ、さらに学研都市線に乗り換えて祝園まで行きます。JR祝園駅と近鉄新祝園駅は跨線橋の上で連絡しています。(関東でいえば総武線・京成線の幕張本郷駅の様な感じです。)JRの改札で申し出て、1周きっぷは木津で途中下車した扱いにして、木津〜祝園の運賃を別に払います。それから近鉄の改札を入り、宿のある新大宮まで行きます。
12月9日(日)
奈良公園散策して女子大へ
朝宿を出て、近鉄西大寺駅に向かいます。帰りのルートを考えて、この駅のコインロッカーに荷物を預けて身軽になろうと思ったのですが、ロッカーが見つかりません。橋上のコンコースにはなく、もうひとつの小さい方の改札のそばにあるとのこと。そちらに荷物を収容してから近鉄奈良に向かい、東向きの商店街を抜けて猿沢池の畔に出ます。毎度のことですが、この辺りは鹿が沢山居ます。興福寺の階段の下辺りには「大河ドラマ 武蔵」ののぼり旗が多数立てられていました。武蔵は奈良でも柳生にしばらく逗留するなど武芸の修業をした、とのことでドラマの中でも何度か奈良の場面が登場するとのことでした。階段を上がって興福寺の境内を散策し、東大寺の近くに出ます。東大寺の西側の路地を抜けると奈良女子大です。
奈良公園散策して女子大へ
門を入って少し入ったところに講演会場の記念講堂があります。この建物は奈良女子高等師範学校の校舎を修復したもので、門および守衛所の建物とともに重要文化財に指定されているとのことです。
今回の講演会の講師はここ奈良女子大の上野邦一先生。専門は日本及び東洋建築史で、数々の貴重な文化財建物の調査・修復や復元の事業に携わってきた方です。平城宮跡のように今は何もなく柱の跡だけが残る遺構から、どの様にして建物の在りし日の姿を想像し、出来る限り往時の姿を忠実に再現するためにはどの様な苦労があるのか非常に判りやすく解説してくれました。
- 奈良女子大学記念館の概要 http://koto.nara-wu.ac.jp/kinenkan/gaiyou.htm
- 歴史街道推進協議会公式サイト http://www.rekishikaido.gr.jp/
利用した交通・宿泊機関等の情報
交通
今回は殆どの区間がJR列車での移動で、使用したきっぷは「一筆書き片道乗車券」です。JRでは経路が途切れたり同一駅を通ったりしない限り、どこまででもキロ数を通算して片道乗車券が発行できます。100km以内や大都市近郊区間だけの場合を除き、経路上では何度でも途中下車することが出来ます。300kmを超えると1kmあたりの単価が安くなるので、遠距離になるほどお得です。今回利用したのは東京都区内発、上越、北陸、湖西、奈良線、関西、東海道線経由で東京都区内行きの乗車券です。
宿泊
泊まったのは6月の時に利用した新大宮駅前の「スーパーホテル」です。今回の行程ではJRか近鉄奈良駅近くに泊まる方が便利なのですが、予約をするのが遅くなってしまいJR奈良駅前の「スーパーホテル」は満室でしたのでこちらにしました。