2002年6月 奈良への旅
今回の旅の目的は奈良国立博物館で開催されている特別展「東大寺のすべて」を観覧することでした。今回は目的地を絞って国立博物館の他は東大寺および奈良町を訪問することにしました。
今回は母と2人旅でした。私が「東大寺のすべて」を見に一人で奈良まで行くつもりだ、と話したところ、母も「この展覧会は是非見たい」ということで一緒に行くことになりました。この年になって親と旅行する機会も少なくなりましたが、母も高齢になって、いつまで自由に旅行が出来るか判りませんのでこういう機会は大事にせねばと思い親子2人旅と相成りました。
行程の概要
新幹線で往復して奈良市内に1泊2日の行程で正味1日強を奈良で過ごすことになりました。
- 1日目:朝東京発、午後奈良着。奈良町散策と東大寺大仏殿、元興寺拝観。夕刻宿泊場所へ。
- 2日目:国立博物館見学。東大寺二月堂参拝。夕刻京都発で東京へ。
詳細な行動記録
1日目 6月29日(土)
- 近鉄奈良駅到着後、コインロッカーに荷物を収納して奈良交通バスで東大寺へ向かいました。今回は後述のように「悠々きっぷ」なのでこの区間はフリー乗車出来ます。
東大寺で「お約束」の大仏さんを拝観してから奈良町方面に向います。断続的に雨が降るので傘が手放せません。
- 興福寺の境内を通り抜けて階段を降り、猿沢池の畔をあるいて次の目的地、元興寺(世界遺産登録寺院)へと歩を進めます。この一帯は「奈良町」とよばれかつては元興寺の境内地だったとか。風情のある古い町並みを意図的に残しているようです。
- 拝観券を購入し宝物館と隣接する資料館(付属文化財研究所の収蔵品を中心に展示しています。)などを見たあと境内を散策します。雨がやや激しくなってきます。古寺の縁側に腰掛けて眺める石仏が雨に濡れいる様は絵になります。
- 拝観終了時刻まで境内でくつろぎ、三条通を歩いて近鉄奈良駅に向かいます。ロッカーの荷物を回収して近鉄で一駅、新大宮に戻りホテルにチェックインします。
2日目 6月30日(日)
- 宿から電車で1駅、近鉄奈良へ。今回は後述のように「悠々きっぷ」なのでこの区間はフリー乗車出来ます。近鉄奈良駅構内で「東大寺のすべて」前売り入場券を購入します。奈良国立博物館での企画展は会期が始まっても前売り券が購入できる場合が多いようです。
- 近鉄奈良駅に荷物を預け、駅前から市内循環バスで国立博物館へ。このバスも「悠々きっぷ」で乗車出来ます。開館30分前でもう長蛇の列です。最初はわざと少し乗り過して歩いて戻るつもりをしていたのですが、バスの車内から列が見えて方針変更、直ちに入館待ちの列に並ぶことにしました。開館後、入館待ちの列はすぐに順調に流れ出し、ほどなく入館できました。館内は激しい混雑で、人の頭越しにしか展示物を見られない場所が多々ありました。
- 混雑する中、新館の展示を見てから旧館との間の地下の軽食堂で昼食にします。地下回廊の一部はガラス天井になっているのですが、食堂の席についてた頃はそこに雨が激しく吹きつけていました。
- 食事を終え少し休憩してミュージアムショップのグッズなど眺めてから再び元気を出して続きの展示物を見るため旧館に向かいます。途中一時外気に触れるところがあり、(現在はガラス張りの前室に改造されています)そこを通る際蒸し暑い熱気を感じました。雨は小降りになっていましたので温暖前線が通過したのでしょうか。
- 旧館は常設展示と特別展が混在しています。旧館中央の大空間で見る大きな仏像は迫力があります。新館の展示室と比べるといくらか人の密度が少なく、少し待てばいすに腰掛けることもできました。しばらく仏像に見下ろされながら図録をぱらぱらとめくり特別展の余韻に浸ります。貴重な展示品を多数見られたことは間違いないのですが、展示物が膨大だったのと人が多かったのとで、あまり印象に残っていないものが多々あります。
- 博物館見学後、春日大社参道入口から新公会堂を右手にみながら、奈良公園館の前を通って二月堂方面へ奈良公園の芝生を登りました。二月堂・三月堂は拝観せず二月堂縁側からの眺望を楽しみました。
- その後東大寺境内を散策し、戒壇院前〜知事公舎前経由で近鉄奈良駅に向かいます。荷物を回収し、西大寺経由京都まで行き、夕食の弁当など購入して新幹線で帰途につきます。
利用した交通・宿泊機関等の情報
交通
東京駅からの交通手段は往復とも新幹線で、京都から奈良方面へは近鉄を利用しました。使用した乗車券は「ならの悠々きっぷ・こだまグリーンプラン」です。格安の価格で「こだま号」限定ですがグリーン車が利用出来るうえ、奈良周辺の近鉄電車と奈良交通バスにフリー乗車できるすぐれものです。残念ながら2003年10月の新幹線品川駅開業とともにこのきっぷは発売終了となってしまいました。
宿泊
宿は近鉄新大宮駅前の「スーパーホテル」を利用しました。建物は清潔で快適、チェックインの自動化など合理化を図り、必要にして十分なサービスをリーゾナブルな価格で提供している、と言う感じです。
補足
感想および特記事項
元興寺
雨天ということもあって来訪者もそう多くなく落ち着いていて庭園の景色を楽しむことが出来ました。
東大寺のすべて
もともと人気の企画展であるうえ会期終了も近づいていたためとにかく混んでいました。残念ながら多くの展示物を人の頭越しに見る状態でした。行動の記録の項にも書いた様に開館の約30分前から並んで入場したのですが、途中で落とし物を捜しに順路を逆戻りしたところ、後ろの方は更に混んでいました。
東大寺・奈良公園
博物館で展覧会観覧中は激しい雨だったのですが、旧館を見終えて館外に出ると雨は上がっていました。国立博物館から
公会堂方面に芝生の坂を登って二月堂方面に向かうあたり、人も少なく草を食む鹿を間近に眺めながらゆったりと歩きました。
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